[原子力産業新聞] 2008年10月9日 第2448号 <2面>

緊急被ばく協力協定 放医研と弘前大

放射線医学総合研究所と弘前大学は2日、緊急被ばく医療に関する協力協定を締結した。

弘前大学医学部は青森県の中核・教育機関を担うが、核燃料サイクル施設の拡充に対応、現在、被ばく医療を充実中。医学部の附属病院は、緊急被ばく医療を盛り込んだ高度救命救急センターを設置するための準備を進めており、大学院保健学研究科では今年度から被ばく医療人材育成教育および研究への取組みを開始した。

今回の協力協定は、こうした同大学の取り組みに日本の緊急被ばく医療の中核機関である放医研が協力するもの。協力内容は、(1)職員・研究員・学生などの交流(2)研究資料・情報の交換(3)施設の共同利用(4)被ばく患者の治療――など。すでに今年3月には放医研で同大学教員向け被ばく医療セミナーが開催され、20名以上の教員が研修を受けるなど協力関係を深めてきていた。

今後、両機関は自主性を尊重しつつ、教育研究活動の一層の充実を図り、我が国の緊急被ばく医療の発展にも寄与するとしている。


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