[原子力産業新聞] 2008年10月9日 第2448号 <3面>

アングラ3で工事再開準備 ブラジル

ブラジルの環境再生天然資源院(IBAMA)は9月25日、1980年代に建設工事が中断したアングラ原子力発電所3号機(PWR、135万kW)について、工事エリアの復旧作業実施を承認すると国営原子力発電会社のエレクトロニュークリア社に伝えた。

アングラ3号機は独シーメンス発電事業部(KWU)を主契約者として1975年に発注されたが、同国の経済不況により80年代に作業が中断していた。IBAMAが今回承認したのは、建設工事エリアにおける排水、水処理などの復旧・維持作業に限られており、地盤の掘削やコンクリート打設のような具体的な建設工事作業は含まれない。

IBAMAの検査官によると、同機の実質的な設置許可発給については、今年7月にエレクトロニュークリア社とIBAMAが合意した事前認可に関する要求項目を同機のプロジェクト文書がクリアしているか否かで決まることになる。


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