[原子力産業新聞] 2008年10月16日 第2449号 <2面>

原産協会が「向坊事業」創設 WNU夏季研修生を派遣

原産協会は「向坊隆記念国際人育成事業」を創設し、最初の取組として来年7月に英国オックスフォード大学で開かれる世界原子力大学(WNU)の夏季研修に日本人受講生の派遣を支援する。

同協会では、故向坊隆氏(元東大総長、原子力委員長代理、旧原産会長)の遺功を後世に託すべく、原子力分野で国際的視野を持ち、国内外で活躍・貢献できる若手リーダーの育成を目指し、今後10年間にわたり、国内外派遣事業、奨学金、研究費助成、論文表彰などの人材育成支援事業を展開することにしている。

WNUの来年度夏季研修は7月5日から8月15日の6週間にわたって、英国オックスフォード大学で開かれ、例年、30数か国から100名程度の30歳前後の実務経験者らが参加し、国際機関や各国リーダーから直接講演を聞き、少人数での議論を経て、自らの結論を皆にプレゼンテーションする合宿形式の研修。知識習得の場ではなく、課題解決能力と、同世代の次期リーダー間のネットワーク構築が目的。研修はすべて英語。

支援対象者の応募資格は35歳以下の者で、実務経験、英語能力などを有し、所属会社・機関の推薦のある者。募集人員は4名、支援金給付額は1人当り夏季研修参加費の1万500ユーロ(往復の旅費は別)。応募締切りは11月14日まで。

選考は、同事業運営委員会が行い、書類選考と面接(英語能力レビューを含む)を11月下旬までに行い、結果は12月初旬に通知する。WNUへの参加申請は12月20日までに各自が行い、WNUの審査を受けることになる。詳細は原産協会ホームページから、また問合せは政策推進第2部(電話03―6812―7104)。WNU夏季研修の内容・申込みはWNUホームページから。


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