[原子力産業新聞] 2008年10月16日 第2449号 <2面> |
「政府として取り組みを」 官房長官 リニア加速器ILC河村建夫・内閣官房長官は8日の記者会見で、南部陽一郎・米シカゴ大学名誉教授、益川敏英・京都大学名誉教授、小林誠・高エネルギー加速器研究機構名誉教授の3氏のノーベル物理学賞の受賞に関連し、国際リニアコライダー(ILC)について、「日本政府としても本格的に取組む時が来た」と述べ、今後、日本誘致に向けて本格的に取組む意向を示した。 河村長官はILCについて、政府として本格的に取組む時期になっているとの認識とともに、「現在、検討に入っているが、こうした横断的な分野の基礎科学について、具体的な政府の取組みについて、関係府省で検討する仕組みが必要と考えている」と述べた。 ILCのサイト決定は現在のところ、2014年の予定。すでに2年前には日本誘致を目指して議員連盟が発足しており、今年6月には約50の企業と約30の大学・研究機関などが参加して協議会も発足している。 |