[原子力産業新聞] 2008年10月16日 第2449号 <3面> |
露とのJVがタービン初受注 仏・アルストム社フランスのタービン発電機器メーカーであるアルストム社は9月29日、ロシア企業と合弁で設立した原子力発電所用タービン機器メーカーが、設立後初めての契約として、ロシア・セベルスク発電所向けの機器製造を受注したと発表した。 この合弁企業は「アルストム・アトムエネルゴマシュLLC」という社名で、アルストム社が昨年、ロシア国営のアトムエネルゴプロム傘下の原子力機器製造企業であるアトムエネルゴマシュ社と49対51の出資比率で設立したもの。同社はアルストム社が開発した低速タービン技術「アラベル」に基づいて、主にロシアで新たに建設される原子力発電所の発電機器を製造するのが主な業務だ。 同社の最初の顧客となったのは、ロシアのアトムエネルゴプロエクト社で、ロシア政府の「連邦目標計画」に基づいてシベリアに建設が予定されているセベルスク原子力発電所用のタービン発電機器製造などを請け負った。同発電所計画では、2010年までに120万kWの「AES−2006プロジェクト型」のVVERが2基、建設されることになっている。 |