[原子力産業新聞] 2008年10月16日 第2449号 <3面> |
ウラン転換工場の操業を再開 加・カメコ社大手ウラン生産業者であるカナダのカメコ社は9月30日、昨年7月のウラン漏洩事象によりオンタリオ州ポートホープで停止中だった六フッ化ウラン(UF6)生産(転換)工場の操業を再開したと発表した。 同社では事象発生後、漏れ出たウランおよび生産に付随する化学物質を回収したほか、地下水管理対策や工場施設の改修により、さらなる流出を防止する対策も整ったと説明している。 同転換工場は現在、通常より低い生産能力で操業されているが、UF6の生産に必要なフッ化水素酸(HF)の長期供給契約が供給会社側の都合により打ち切られたため、操業の継続は差し当たり1か月程度にとどまる見通しだ。カメコ社によると、このHF供給業者がこれまでよりも高い金額による供給再開を提案しているため、他の供給会社を探しているところだとしている。 |