[原子力産業新聞] 2008年10月16日 第2449号 <4面>

原燃 MOX燃料工場建設準備へ 降雪期前に仮設道路整備など

日本原燃は15日、MOX燃料工場の建設準備工事を開始した。

同工場は現在、原子力安全委員会が安全審査中だが、建設予定地の青森県・六ヶ所が間もなく本格的な降雪期に入るため、工事の安全確保と効率向上などを考慮した。

本格着工時の基礎掘削工事に利用する200トンクレーンなどの大型重機が通行可能な仮設道路を設置するとともに、掘削工事に用いる鋼材の仮置き場を整備、鋼材も順次搬入する。工事期間は、2か月程度を予定している。

同社の経産省への事業許可申請は05年4月、07年7月に安全委員会に諮問された。その後、耐震安全性のバックチェックを実施、今月7日には再処理施設の評価報告書と併せて、同工場の申請書の一部を補正した。海上音波探査の結果を反映、一部断層を活断層へと変更し、横浜断層の再評価も追記した。基準地震動Ssは変更していない。

なお同工場は現在、申請上は07年10月着工、12年10月竣工としているが、今後、安全委員会の審査の状況により、これらを見直すことになる。


Copyright (C) 2008 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.