[原子力産業新聞] 2008年10月23日 第2450号 <3面>

ウランの共同探査で協定締結 アレバとヨルダン

仏アレバ社は2日、ヨルダン・ハシミテ王国中央部の有望なウラン資源を共同探査するための協定を同国と締結したと発表した。

この協定は、ヨルダンが今後、原子力発電開発利用計画を進展させていく上で、アレバとヨルダン原子力委員会(JAEC)の長期的なパートナーシップに道を拓くもの。調印にはヨルダンのH.アル・カサスベ財務相、アレバのA.ローヴェルジョン最高経営責任者らが臨んだ。両者はすでに8月27日、ヨルダン国内のウラン資源探査でジョイント・ベンチャー企業を立ち上げるための了解覚書(MOU)に調印済みとなっている。

なおヨルダンは、中国とも原子力による発電や海水脱塩など平和利用協力にむけたMOUを8月に締結。協力分野としては原子力の基礎・応用研究および開発、原子力発電所の設計、建設、操業、およびヨルダンでのウラン探査・採掘などが挙がっているという。同国はさらに、昨年9月には国際原子力エネルギー・パートナーシップ(GNEP)にパートナー国として参加したほか、国際原子力機関の支援により、原子力発電の導入に関する実行可能性調査も実施している。


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