[原子力産業新聞] 2008年10月23日 第2450号 <3面>

国際原子力事象評価尺度を改訂 IAEA

国際原子力機関(IAEA)は1日、国際原子力事象評価尺度(INES)の改訂版を公表した。

1989年にIAEAおよび経済協力開発機構・原子力機関(OECD/NEA)の専門家が共同で策定したINESの目的は、原子力発電施設で発生する事象の安全上の深刻度をメディアや一般大衆に分かりやすく伝え、理解を促すためのツールとすること。しかし近年、発電施設以外で発生するすべての民生用原子力関連事象についても安全性を評定する必要が生じてきたことから、IAEAでは放射性物質や放射線線源の輸送、貯蔵、利用に関わるすべての事象についても評定できるようINESに改良を加えたもの。

改訂版の策定に当たりIAEAは、OECD/NEAおよび60か国以上の加盟国から支援を得て作業を進めた。改訂版のマニュアルは今年7月に採択され、来年初頭にも配布可能になるとしている。


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