[原子力産業新聞] 2008年10月30日 第2451号 <1面>

原燃 ガラス固化で報告 対策の有効性確認

日本原燃は27日、原子力安全・保安院に今月10日から26日まで実施した再処理施設のガラス溶融炉の運転性能確認結果を報告した。洗浄運転の4本を含め合計27本のガラス固化体を製造。15本程度は安定した状態で運転し、廃液調整や投入電力調整などの対策の妥当性を確認したとしている。

今回のA系統の安定運転条件による運転性能確認では、開始から14本目まではガラス温度や気相温度などの安定性をほぼ維持。15本目で流下性が低下したため、高レベル廃液を供給せずガラスのみを供給する洗浄運転を4バッチ実施し、再び流下性を確保した上で、同廃液を供給する通常運転で8本の固化体を製造した。

保安院はこの報告内容の妥当性を検討するため、来月4日にエネ調保安部会・核燃料サイクル安全小委員会の再処理WGを開催する予定。同小委員会での審議などにより妥当性が了承されれば、A系統での対策を水平展開しながら、B系統の性能確認を行うことになる。


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