[原子力産業新聞] 2008年10月30日 第2451号 <6面>

原電創立50周年で「感謝の集い」 「創業以来のパイオニアとして」

日本原子力発電は28日、工業倶楽部会館(東京・千代田区)で、創立50周年の「感謝の集い」を開催、産業界を中心に約250名が一堂に会し、同社のこれまでの歩みを振り返るとともに、今後の一層の発展を願った。原電は昨年11月に創立50周年を迎えている。

冒頭、挨拶に立った市田行則社長(=写真)は、昨今の地球温暖化問題、燃料価格高騰への有効な解決策として、世界的に原子力エネルギーが見直されているとした上で、これまでの実績を踏まえて、敦賀3、4号機の増設、使用済み燃料中間貯蔵事業、将来的には、中小型炉や高速増殖炉の開発、アジア各国への原子力導入支援など、「創業以来のパイオニア」として、引き続き原子力発電の発展に貢献していく決意を表明した。

来賓挨拶に立った森詳介・電気事業連合会会長は、日本の原子力開発で先導的役割を担ってきた同社の功績を讃えるとともに、今後も社会の発展を支える使命を果たしていくよう期待の言葉を述べた。

当日は、OBの与謝野馨・内閣府経済財政政策担当大臣も来場し、「電力会社からたくさんの人材が集まり技術を身に付け、それぞれの電力に戻り、原子力開発が進められたことから、原電は日本の実用原子炉の『生みの親』」などと述べた。また、政界入りを決意したとき、「原電の用心棒に」と惜しまれつつ退職したことに触れ、会場を大いに沸かせた。

続く祝賀会では、勝俣恒久・東京電力会長の音頭で参加者一同、祝杯をあげた。会場には、同社の歴史を紹介するパネルも展示され、往時を懐かしむ姿もみられた。


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