[原子力産業新聞] 2008年10月30日 第2451号 <7面>

レニングラード第2 1号機建屋のコンクリート打設

ロシアの原子力総合企業であるロスアトム社は27日、サンクト・ペテルブルグ・アトムエネルゴプロエクト(SPBAEP)社が25日にレニングラード第2原子力発電所1号機の原子炉建屋のコンクリート打設を行ったと発表した。

建設サイトでは同発電所の起工式が同時に行われ、SPBAEPのA.ラプシン第一副理事は「建設プロジェクトもいよいよ本格的な段階に入った」と述べるとともに、下請け企業との法的な手続きも片付いたことを明らかにした。1号機の運転開始は2013年に、同2号機は14年に予定されている。

レニングラード原子力発電所では現在、第1発電所で100万kW級RBMKが4基稼働中。第2発電所の開発は2007〜2015年までのロシア連邦政府によるエネルギー産業開発のための目標計画に組み込まれ、06年10月には政府の承認を受けている。

炉型は中国の田湾原子力発電所で稼働している100万kW級のVVER(ロシア型PWR)と同型になる予定で、07年8月に発電事業企業であるロスエネルゴアトム社がSPBAEPを主契約者に選択。同年9月には規制当局が同発電所の建設計画を承認したほか、今年の6月には1号機の建設許可を発給していた。

政府は同発電所計画に対する08年度予算として60億ルーブルを計上しており、最終的な総建設費は700億ルーブルになると見込んでいる。


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