[原子力産業新聞] 2008年10月30日 第2451号 <7面>

セラフィールド管理を別会社へ 英・廃止措置機構

英国の原子力デコミッショニング機構(NDA)は6日、国際企業連合であるニュークリア・マネージメント・パートナーズ(NMP)社を正式にセラフィールド許認可会社(SLC)の親会社組織とするための取引契約手続きを開始したと発表した。

NDAがSLCに代わってセラフィールド・サイトの管理運営を任せる企業の入札手続きを開始したのは2006年10月のこと。今年7月にようやく、ワシントン・インターナショナル・ホールディングス社やAMEC社、および仏アレバ社で構成されるNMPを優先入札者として指名した。

今回開始された手続きでは、11月24日までにSLCの親会社としての義務事項を明記した親会社組織契約がNDAとNMPおよびSLCの間で、また、特定の条項・条件に従ってセラフィールド・サイトに関わるすべての業務の譲渡を明記した改訂版・管理運営契約がNDAとSLCの間で正式に結ばれることになる。これらの契約が成立すると、英原子燃料会社(BNFL)が所有していたSLC株は新たな親会社組織であるNMPに譲渡され、NMPはセラフィールド・サイトにあるTHORP再処理工場やMOX燃料製造工場(SMP)などの運営管理・廃止措置業務を引き継いで、年間16億ユーロを受け取ることになる。


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