[原子力産業新聞] 2008年11月6日 第2452号 <3面>

米CB&I社 AP1000格納容器で WH社からEPC契約

米国のエンジニアリング・建設企業であるシカゴ・ブリッジ&アイアン(CB&I)社は10月27日、米南東部にある電力コンソーシアムにAP1000×2基分の原子炉格納容器を納入する設計・調達・建設(EPC)契約をウェスチングハウス社(WH)から1億5,000万ドル相当で獲得したと発表した。

納入先の具体的な情報は明らかにしていないが、同社はすでに今年3月、このプロジェクトに関する事前のエンジニアリング契約を獲得していたとしている。110万kWの原子炉を格納するこの容器の大きさは直径120フィート×高さ215フィートほどで、同社は2009年からこれらの製造を開始し、最初の格納容器は14年に、2基目は翌15年に完成させる計画。同社はこれまでにも、現在米国で稼働する原子炉の格納容器の7割を供給した実績があるとしている。同社のP.エイシャーマン社長も、「米国原子力産業の拡大の中で継続的に役割を果たしていきたい」との抱負を述べた。

今年10月末までに米原子力規制委員会(NRC)に建設・運転一括認可(COL)が申請されたAP1000は全部で12基。それらは、テネシー峡谷開発公社のベルフォンテ3、4号機、プログレス・エナジー・フロリダ社のレビー・カウンティ1、2号機、プログレス・エナジー社のシアロン・ハリス2、3号機、サウス・カロライナ・エレクトリック&ガス社のバージル C.サマー2、3号機、サザン・ニュークリア・オペレーティング社のボーグル3、4号機、およびデューク・エナジー社のウィリアム・ステーツ・リーV1、2号機となっている。


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