[原子力産業新聞] 2008年11月13日 第2453号 <1面>

東北電力 女川3号でプル計画を申請 10年度実施目指す

東北電力は6日、女川原子力発電所3号機(BWR、82.5万kW)のプルサーマル実施について、原子炉設置変更許可申請を経済産業省に提出した。

同社はこれまで女川の1基でプルサーマルを2010年度までに実施する方針を示してきたが、今回、3号機での計画をまとめ許可申請した。

計画では3号機の燃料集合体560体のうち、MOX燃料装荷は最大228体で、この場合、同燃料装荷率は約32%となる。

MOX燃料集合体の燃料棒配列、形状、大きさなどは従来の高燃焼度8×8ウラン燃料と同様で、最高燃焼度は4万MWd/t。今後、燃料メーカーとの契約に向け必要な準備も進める。

同社は国への申請に先立ち5日に立地自治体である宮城県、女川町、石巻市に安全協定に基づく事前協議を申し入れた(一部既報)。

県へは高橋宏明社長が県庁に村井嘉浩知事を訪ね書面を提出。村井知事はプルサーマルの必要性について理解を示した上で、国の安全審査を踏まえ、住民の安全最優先の立場で判断する考えを示した。


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