[原子力産業新聞] 2008年11月13日 第2453号 <3面>

中国 第3世代炉の自主開発機関設立

中国の国家核電技術公司(SNPTC)は10月30日、第3世代の原子力発電所の自主開発研究を促進するため、清華大学と共同で国家原子力技術研究センターを北京に設立したと発表した。

同センターは、ウェスチングハウス社(WH)が開発したAP1000など第3世代の原子炉技術を導入し、建設プロジェクトの実施などを通じて主要設備の国産化につなげる研究開発の中核機関に位置づけられるとしている。

SNPTCは昨年7月、浙江省三門原子力発電所として4基のAP1000を建設することで、三門核電有限公司などと共にWH社と正式に契約した。フランスの技術を基礎に自主開発したCPR1000型炉(第2世代改良型)に続く新型原子炉を自主開発するためにAP1000の採用を決めたもの。現在、同機の設計に基づいて第3世代原子炉の基礎技術同化に努めている。

なお、三門発電所建設サイトでは、10月14日に1号機原子炉建屋の基礎マットへのコンクリート打設が完了した。今後は底部の鋼製格子や配管等の設置作業を実施する計画だ。


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