[原子力産業新聞] 2008年11月20日 第2454号 <1面>

柏崎刈羽の復旧順調 6号機も系統試験へ

柏崎刈羽原子力発電所の復旧作業が着実に進んでいる。最も進捗率の高い7号機では、耐震強化工事を終え、燃料を装荷した系統機能試験を開始。これに続く6号機も機器レベルの点検を終え、系統機能試験に入る。また3号機では変圧器を搬入、据え付け作業を開始した。

7号機の耐震強化工事は配管等サポート、原子炉建屋屋根トラス、排気筒、原子炉建屋天井クレーン、燃料取替機などを対象に実施。約3000か所に及んだ配管等サポート工事も今月3日までに完了した。同工事と並行して実施した系統機能試験も合計23項目の内の燃料装荷の前提となる14項目を終えるとともに、同17日までに燃料を装荷し、制御棒駆動系機能など装荷後に行う試験を開始した。これにより7号機は復旧工事中のタービン設備関連を除き、最終段階となるプラントレベルの健全性評価の準備がほぼ整う。

6号機の耐震強化工事は、約2600か所の配管等サポートの工事が約50%の進捗率だが、その他は先月までに終了。今月5日に系統機能試験を追加した点検・評価計画書を国に提出しており、近く7号機に続いて同試験に入る。

一方、地震発生の際、1台で火災が発生した3号機の所内変圧器2台と励磁変圧器1台が点検・修理を終え、今月17日に搬入、18日から据え付け作業に入った。


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