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[原子力産業新聞] 2008年12月18日 第2458号 <6面>

放医研が仏放射線防護研と 医療・防護研究で協定

放射線医学総合研究所とフランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)はこのほど、緊急被ばく医療分野および放射線防護研究分野に関する協力協定を締結した。

IRSNはフランスにおける被ばく医療と放射線防護研究の中核で、02年2月までフランス原子力庁(CEA)に所属。放医研とCEAは96年に放射線生命学研究の情報交換や人的交流などの協力覚書を交わし、協力関係を築いてきた。

02年以降も両者は被ばく治療、線量評価法、環境放射線影響などの分野での情報交換を行ってきたが、今回の協力協定の締結は、こうした関係の一層の拡大を目指すもの。協力内容は研究情報の交換、短期間の相互訪問、職員の相互留学、研究資材の相互利用、共同研究や共同プロジェクトの推進などで、協定の有効期間は5年間。

IRSNは現在、約1500人の専門家を擁し、原子力安全、電離放射線防護、核物質管理防護分野の研究・評価を行っており、特に危機管理組織活動、事故被ばく時管理などでは大きな成果を挙げてきた。また国内の被ばく管理は全てIRSNが担当している。


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