[原子力産業新聞] 2009年1月6日 第2459号 <1面> |
三菱・アレバが合弁燃料会社 三菱原子燃料が継承会社に三菱重工業、三菱マテリアル、三菱商事と仏・アレバ社は12月22日、原子燃料事業を強化するため、合弁で原子燃料の設計・開発から製造・販売まで一貫して行う総合原子燃料会社を発足させる基本合意書に署名した。新会社は三菱原子燃料を継承会社とし、各社から関連事業の移管を受け、来年前半には新しい体制とする。 三菱原子燃料の現在の出資比率は三菱マテリアル66%、三菱重工34%だが、新たにアレバと三菱商事が出資し、来年前半には三菱重工35%、三菱マテリアル30%、アレバ社30%、三菱商事5%とする。 新会社は三菱重工から原子燃料の開発・設計、販売、品質保証など、三菱マテリアルから関連部材、アレバ社からBWR燃料関連などの各事業の移管を受ける。これにより、新会社は総合原子燃料事業会社として国内ではPWR・BWR用ウラン燃料、MOX燃料、高温ガス炉用のウラン燃料を供給するとともに、再転換役務などの関連サービスを提供。併せて海外市場では、三菱重工設計のPWR燃料により独自に市場参入、三菱燃料の海外事業の拡大を図る。 新会社の従業員数は約550名、2020年には500億円の売上げを目指すとしている。 また今回、三菱重工とアレバ社は、米国市場向けの原子燃料製造設備を建設するため、共同出資する方針でも合意した。 |