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[原子力産業新聞] 2009年1月8日 第2460号 <1面>

原産協会「新年の集い」開く 柏崎刈羽再稼働に期待

日本原子力産業協会主催の「原子力新年の集い」が6日、東京プリンスホテルで行われ、協会会員企業などから約1400人が出席、新しい年の幕開けを喜び合った(=写真)。

今井敬会長は、福田首相(当時)議長による洞爺湖サミットで、原子力エネルギーが地球温暖化対策に不可欠な手段との認識に至ったことを振り返るとともに、「本年の早い時期に柏崎刈羽をはじめとする現在停止中の原子力発電所が再稼働し、日本の稼働率が60%という惨めな状態ではなく、世界各国の80〜90%という数字に到達することを心から願っている」と挨拶。また六ヶ所再処理工場の本格稼働や「もんじゅ」の再稼働に強い期待を示し、我が国原子力産業の国際展開では協会として応援の決意を述べた。

来賓としては、塩谷立・文部科学相が、「資源に乏しい日本において原子力は基幹電力」と述べた上で、「もんじゅ」の運転再開やITER計画推進を通じた核融合の研究開発を推進していく方針を表明。吉川貴盛・経済産業副大臣は、「近年、原子力政策は歴史的な大転換期を迎えている」と述べ、エネルギー政策のカギとして、国民の声に耳を傾けながら原子力を着実に推進していく決意を示した。また、野田聖子・内閣府科学技術政策担当大臣は、昨年末に浜岡発電所を視察したことを披露し、「わが国の原子力技術の高さを実感した」との感想を述べるとともに、産業界が原子力分野で国際的に貢献するよう、政府として取り組む姿勢を示した。

乾杯の音頭には森詳介・電気事業連合会会長が立ち、「原子力の安全・安定運転、核燃料サイクル確立に向け精一杯努力する」と挨拶した。


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