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[原子力産業新聞] 2009年1月15日 第2461号 <1面>

関電、美浜2で保全計画書 新検査制度 各社が保安規程を変更

原子力事業者各社は9日、新検査制度に基づく保全計画書を提出する準備として、原子力安全・保安院に保安規程の変更を届け出た。また関西電力は同日、美浜発電所2号機が今年4月に定期検査に入るため、各事業者の中で初めて同号機の保全計画書を提出した。

今月1日に施行された新検査制度で保全計画書は、保安規程の一部に位置付けられるが、これに対応した文書体系を整備するため、新検査制度の保安規程は原子力と原子力以外に分割された。今回、各社が届け出た保安規程の変更は、新しい文書体系の構成にするもの。新検査制度施行後、初回の定期検査に入る(新しい保全サイクルに入る)場合、3か月前に保全計画書の届け出が必要で、今後定期検査に入るプラント毎に順次、同計画書の届け出が行われることになる。

関西電力が届け出た美浜2号機の保全計画書の適用期間は、4月初旬から予定の第25回定期検査終了後13か月。定期検査の間隔は初の保全サイクルのため、従来通りとしている。

同計画書は、プラントレベル及び安全上重要な系統レベル毎に合計約100の管理指標を設定。これを保全活動の継続的改善につなげる「ものさし」として活用、同活動の効果と弱点の「見える化」も図る。プラントレベルの計画外原子炉自動停止回数は1回未満/7000臨界時間に設定した。

また、主要機器の保全重要度を定め、過去の運転経験による保全方式、点検内容・頻度なども状態監視技術の導入を含めて整理、部品類の補修や取替工事の内容を示すとともに、停止時の安全管理計画も整えた。


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