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[原子力産業新聞] 2009年1月15日 第2461号 <2面>

東電 柏崎刈羽耐震評価改訂 Sdを踏まえた検討も

東京電力は9日、先月3日までにとりまとめた柏崎刈羽原子力発電所7号機の耐震安全性評価報告(バックチェック)改訂版を原子力安全・保安院に提出した。コントロール建屋の評価結果の反映、新耐震設計審査指針に導入された弾性設計用地震動Sdに関する検討を充実させたことなどがポイント。

同社は、柏崎刈羽発電所で、新たな基準地震動Ssに対する7号機建屋・設備の安全機能保持について評価を実施し、耐震Sクラスの施設等の安全性が確保されているとの結果を先月までにまとめた。その後、保安院の審議会による意見等を踏まえ、安全上重要な建物・構築物として、コントロール建屋について、追加検討し、耐震安全性の確保を確認したほか、原子炉建屋など、主要な施設について0.5Ssと設定したSdと、静的地震力に対する弾性設計評価を実施、今回の報告書改訂版に盛り込んだ。

新耐震指針では、施設が全体的に概ね弾性限界状態に留まることを把握する地震力としてSdを規定している。


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