[原子力産業新聞] 2009年1月22日 第2462号 <1面> |
来月上旬、7号機タービン復旧へ 柏崎刈羽東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の高橋明男所長は15日の会見で、健全性評価が最も進んでいる7号機について、来月上旬にはタービンの復旧が完了するとの見通しを示した。すでに系統試験はタービン関連の3項目を除き全て完了しており、タービン駆動後にこれを終えれば、原子炉を起動して実施する最終のプラント全体の機能試験が可能となる。 同7号機の低圧タービン翼の一部折損は、中越沖地震後の点検で発見された。原因は同地震による振動ではなく、負荷遮断時の抽気系からの蒸気の逆流による金属疲労などと推定され、タービン翼の交換や追加加工などを実施してきた。 同社は最終のプラント全体の機能試験について、その考え方を先月のエネ調の中越沖地震調査・対策委員会の設備健全性評価サブWGで説明しており、近く正式な計画書を国に提出する見通し。また保安院も同会合で、原子炉を起動する上での安全確認の方針を説明している。今後、提出された機能試験の計画書を同サブWGなどで詳細に検討、地元自治体にも説明した上で、同試験に入る体制が整う見通し。 6号機では26項目の系統試験の内の14項目を終え、耐震強化工事も5項目の内の原子炉建屋屋根トラス、排気筒、原子炉建屋天井クレーンが完了、残る配管等サポートと燃料取替機も今月下旬には完了の予定としている。 |