[原子力産業新聞] 2009年2月5日 第2464号 <1面> |
安全委 7号機の耐震安全性評価開始原子力安全・保安院は1月30日、柏崎刈羽原子力発電所7号機の耐震安全性評価について、原子力安全委員会に報告した。これを受け、安全委耐震安全性評価特別委員会は同日、その妥当性に関する調査審議を本格的に開始した。 安全委は中越沖地震以降、保安院や東京電力から随時、地震観測データの分析、新たな基準地震動Ssの策定、プラントの健全性評価に関する報告を受け、同委下の耐震安全性評価特別委員会、地震・地震動評価委員会、施設健全性評価委員会で検討を進めてきた。今回、最も調査が進んでいる柏崎刈羽7号機の耐震安全評価の最終報告が出たことから、安全委では、同機の耐震安全評価に関する総合的な調査審議に入る。 また保安院は同日の安全委会合で、原子力発電所の耐震安全性に係わる信頼性向上に向け、(1)新たな知見の反映の仕組み(2)確率論的安全評価(3)地震動の観測(4)調査・研究――の各項目ごとの今後の方策を説明。新たな知見の反映は学会、IAEAとも連携して継続的に情報収集し、定期的な検討の場の設定など、今年度末を目途に整備する。 |