ＩＡＥＡ　柏崎刈羽調査報告　基準地震動など高く評価

ＩＡＥＡは１月３０日、中越沖地震による柏崎刈羽原子力発電所の影響に関する第３回調査団の報告書を公表した。地質学・地震学等、多くの分野の専門家が参画し、膨大な調査が行われたと全般的に評価し、新たに策定された基準地震動については、「大変に保守的な仮定を用いて見積もられている」としている。

ＩＡＥＡは昨年１２月１〜５日、震災後通算で３回目の調査団（団長＝Ａ・ゴドイ・同原子力施設安全部技術安全課長代行）を日本に派遣、行政・関係機関、専門家らとの討議、現地視察を行った。今回は、発電所の機器・建屋の点検など、健全性の確認、敷地周辺の活断層評価や基準地震動評価など、耐震安全性について、検討した。

発電設備の健全性確認で７号機について、検査手法が適切に実施され、系統機能試験も「良い結果が得られた」とした。