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[原子力産業新聞] 2009年2月5日 第2464号 <3面>

独シーメンス社 アレバNPで 仏アレバとの合弁解消

ドイツのシーメンス社は1月26日、アレバ社とのジョイント・ベンチャーであるアレバNP社(旧フラマトムANP社)との合弁関係を解消し、保有していた同社株34%のすべてを持ち株会社であるアレバ社に売却すると発表した。

今後の手続きとしては、2001年に両者が締結した株主間契約に則り、原資産の精算期日である2012年1月末以降に売却権利を行使する予定。売却価格も同契約の条項に準じて、関係各位との協議により取り決められることになっている。最終的に独占禁止当局の承認が得られれば、アレバNP社はアレバ社の完全子会社となる。

JV解消の理由としてシーメンス社は、少数株主であるがためにJVの企業戦略について十分な発言権を行使できなかったと指摘。このため、同社の管理取締役会および監査役会が可能な限り早い時期に同JVの株主間契約を打ち切るとの判断を下したと説明している。

同社はアレバNPにおいてタービン発電機器などを供給してきたが、今後もこれらの機器市場に製品を提供するとともに、アレバ社との良好な関係も維持するなど、原子力事業で可能な選択肢をすべて検討していく。


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