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[原子力産業新聞] 2009年2月26日 第2467号 <2面>

三菱グループとアレバが正式契約 燃料事業、4月に新体制へ

三菱重工業、三菱マテリアル、三菱商事の三菱グループと仏アレバ社はこのほど、総合原子燃料事業会社を合弁で発足させるための株主間契約を締結した。

4社は昨年末に新会社発足に基本合意、今回、詳細内容を決め正式契約した。新会社は4月1日に発足の予定で、三菱原子燃料(本社=茨城県東海村)を継承会社とする。三菱原子燃料は現在、三菱マテリアル66%、三菱重工34%の出資比率だが、新会社に移行後は三菱重工35%、三菱マテリアル30%、アレバ社30%、三菱商事5%の出資比率となる。資本金は現在の30億円から114億円になる。

社長には井上裕・三菱重工執行役員原子力事業本部副事業本部長が就任の予定で、従業員は約540名。

新会社は、PWR・BWR用のウラン燃料をはじめMOX燃料、高温ガス炉用ウラン燃料なども供給、再転換役務などの関連サービスも提供する。海外市場もアレバとは独立して三菱PWR燃料として本格参入し、燃料事業の拡大を図る。

なお、三菱重工とアレバ社は米国での原子燃料の共同生産に向け、折半出資の新会社を設立する協議も進めている。


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