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[原子力産業新聞] 2009年3月5日 第2468号 <1面>

東芝 米サウス・テキサス向け ABWRを正式受注

東芝は2月25日、米国電力事業者のサウス・テキサス・プロジェクト・ニュークリア・オペレーティング社(STPNOC)と新規原子力発電プラントの建設プロジェクト全体の一括契約(EPC契約)を締結したと発表した。140万kW級ABWR2基および周辺設備の納入、エンジニアリング、建設工事などを含んでおり、日本企業が海外の新規建設でこうした契約を締結するのは初めて。

契約はSTPNOCがテキサス州に新規建設するSTP3、4号機に関するもので、3号機は16年、4号機は17年の運転開始を予定する。

原子炉など主要設備は東芝が日本国内で製造するが、グループ会社であるウェスチングハウス社もエンジニアリングや機器納入に参加する。

STPNOCは米国総合発電事業会社のNRG社と米国電力会社のCPSエナジー社の合弁会社で、現在、STP1号機(PWR、141.8万kW)と2号機(PWR、134.2万kW)を運転している。東芝は昨年3月、NRG社が設立したABWR発電所の事業開発会社「ニュークリア・イノベーション・ノース・アメリカLLC」に3億ドルを出資。同時に3、4号機の主契約者に選定されていた。


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