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[原子力産業新聞] 2009年3月5日 第2468号 <2面>

先端加速器協 第1回シンポ開催政・官・産・学の連携を

先端加速器科学技術推進協議会は2月26日、都内で第1回シンポジウム「日本発宇宙行き、国際リニアコライダー(ILC)実現に向けて」を開いた。

同協議会会長の西岡喬・三菱重工業相談役は、「ILC実現に向け政・官・産・学の連携が何より重要」と強調するとともに、シンポジウムについて、「先端加速器の将来へのインパクトに理解を深めて頂きたい」と挨拶。続いてリニアコライダー国際研究所建設推進議員連盟(会長=与謝野馨・衆議院議員)会長代理の鳩山由紀夫・衆議院議員が、「国家プロジェクトとしてしっかりした位置付けが重要」、昨年ノーベル物理学賞を受賞した小林誠・高エネ研特別栄誉教授が、「実現には関係者の大局的戦略の共有が重要」と挨拶した。

講演は、ノーベル賞受賞者の小柴昌俊・東大特別栄誉教授の「若者に夢と誇りを、先端加速器が創る新しい文化・文明」、同議員連盟幹事長の河村建夫・衆議院議員の「国際戦略としてのリニアコライダー国際研究所建設推進」、駒宮幸男・東大素粒子物理国際研究センター長の「素粒子物理の謎の扉を開く国際リニアコライダー」、鈴木厚人・高エネ研機構長の「高エネルギー物理学における日本の挑戦」、前川治・東芝電力システム社統括技師長の「日本だからできること、先端加速器を支えるものづくり技術」が行われた。


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