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[原子力産業新聞] 2009年3月12日 第2469号 <1面>

北海道知事 設置変更は11基目泊3号プル計画了承

北海道の高橋はるみ知事は5日に知事公館で泊村、共和町、岩内町、神恵内村の地元4町村長同席のもと、北海道電力の佐藤佳孝社長に泊発電所3号機のプルサーマル計画を事前了解する旨を伝えるとともに、回答書を手渡した。これを受けて北海道電力は9日、経済産業大臣に同計画に関する原子炉設置変更許可を申請した。

高橋知事は北海道電力への正式な回答に先立つ同日の記者会見で、同計画検討に対する基本的な考え方として、安全確保、道議会の議論への考慮、地元意向の尊重の3点を挙げた。その上で、安全性では4町村と共同で設置した有識者会議の結論、道議会では定例会および所管委員会の丁寧な議論、地元の意向では今年2月の了解表明などを指摘。「道民理解も考慮、総合的に勘案し了解することとした。事業者には発電所と日々向き合い暮らしている地元の意向を十分くみ取り、信頼感や安心感を高めて欲しい」と述べた。

佐藤社長は同日、「これまでの議論、検討に深く感謝し、要請については真摯に受け止め、適切に対応する」とのコメントを発表した。

9日の原子炉設置変更許可申請によると、泊発電所3号機では、燃料集合体157体の内、最大40体のMOX燃料を装荷する計画。3号機は17×17型のウラン燃料を使用する許可を受けており、MOX燃料集合体の燃料棒の配列も同一で、プルトニウム含有率は集合体平均で約4.1%wtウラン燃料相当以下としている。

プルサーマル実施の許可申請は、国内発電所で泊3号機が11基目。すでに認可済みはBWR5基、PWR4基で審査中は女川3号機の1基となっている。


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