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[原子力産業新聞] 2009年3月12日 第2469号 <2面>

三菱重工米国法人 NEIが設計者会員に認定

三菱重工業の米国現地法人の三菱ニュークリア・エナジー・システムズ(MNES)はこのほど、米国原子力エネルギー協会(NEI)から原子力プラント設計者カテゴリーの会員資格認定を受けた。日本企業が独自に米国に進出して事業展開し、同認定を受けるのは初めて。

原子力プラント設計者としてのNEI会員資格はアレバ、GE日立ニュークリア・エネジー、ウェスチングハウスに続き4社目となる。

三菱重工は06年7月に米国のワシントン市にMNESを設立、US−APWRの販売を開始するとともに、米国原子力規制委員会(NRC)に設計認証(DC)を申請、08年2月に受理された。US−APWRの初号機となるコマンチェピーク3、4号機(テキサス州)も、ルミナント電力が建設・運転一括認可(COL)をNRCに申請、08年12月に受理されている。

同社では、今回の認定の背景について、US−APWRのDCおよびCOL審査が順調に進み、米国の原子力産業界からも高く評価されていることを挙げている。併せて、これは同社が米国原子力産業界でも、原子力プラントのサプライヤーとして、揺るぎない地位を築いたことを意味するとしている。

NEIは電力会社、プラント・機器メーカー、エンジニアリング会社、大学など幅広いメンバーで構成。現在、17か国から320を超える団体や法人が参加し、技術政策や業界基準の検討などの活動を行っている。


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