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[原子力産業新聞] 2009年3月12日 第2469号 <2面>

伊方1、2を総合デジタル化 四国電力 工事期間約4か月

四国電力はこのほど伊方発電所1号機、2号機の中央制御盤と原子炉制御装置を従来のアナログ式から、最新のデジタル式に変更する工事に着手した。既設原子力発電プラントの総合デジタル化は国内で初めて。工事予定期間は7月中旬までで、設備投資額は合計約200億円を予定する。

同社ではデジタル式の利点として、(1)重要なプラント運転情報の大型画面表示により、運転員全員が一目で運転状況を把握可能(2)タッチパネル式制御盤の採用による操作性の向上(3)万一の事故などで異常警報が多数発信した場合でも、重要性に応じた自動分類表示により、プラント状態を速く正確に把握可能――などを挙げている。

また、中央制御盤はこれまでの追加工事で配線スペースが不足し、アナログ部品も製造中止などで調達が困難な状況になってきたという。

1号機は今月9日から、2号機は先月24日からそれぞれ定期検査を開始しており、同工事もこの期間中に行う。

BWR、PWR含めて国内で稼働後に総合デジタル化プラントへの変更工事を実施するのは伊方1、2号機が初めて。総合デジタル化した新規のPWRプラントは現在、試験運転中の北海道電力・泊3号機が国内初となる。


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