仏アレバ社 シャロンのマルセル工場 原子力機器の製造能力を増強

仏アレバ社は2日、国際原子力市場の堅調な拡大に合わせて、シャロンにあるサン・マルセル工場(=写真)の原子力重電機器製造能力を、EPR(欧州加圧水型炉)換算で現在の年平均1.7基から2.7基に増強する計画であると発表した。

この増強に合わせて、同社では新たに200名の従業員を雇用する予定で、サン・マルセル工場の従業員数は合計で1300に達することになる。これにより、地元の経済活動に対する係わり合いを多様化するとともに技術力の向上にも役立つとしている。

同工場は1973年に操業を開始して以来、新規原子力発電所用あるいは取替え用の大型機器を製造し続けており、その総数は蒸気発生器(SG)や加圧器、圧力容器とその上蓋など600台以上におよぶ。

同社のA.ローベルジョンCEOは、「2002年に当社は国外の市場に目を向け、サン・マルセル工場でも世界市場を意識した機器の製造に集中することを決定した」と強調。これに歩調を合わせて従業員も増員しており、昨年は同グループ全体で1万5000名以上を新たに雇用したことを明らかにした。


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