原産協会 「インフォコムV09」 原子力広報の留意点を討論

原子力広報関係者の連携、情報共有をめざす連絡会「インフォコム2009」が4月14日、パシフィコ横浜で行われた。

鈴木國弘・日本原子力研究開発機構J‐PARCセンター広報セクションリーダーは、相手の立場にたった説明の大切さを語り、(1)いきなり難しい話をせず、身の回りの話題から入る(2)たとえ話などわかりやすい例を挙げて、イメージを与える(3)専門用語を使わず、普段の言葉で話す(4)数式などによる簡単な説明は避け、1つ1つかみくだいて話す(5)へえ〜と感じさせるような驚きのネタを盛り込む――といった工夫点を紹介した。

また、ヨルマ・ユリーン駐日フィンランド大使は、欧州で15年ぶりの原子力発電所を建設中であるフィンランドでの原子力受容性について、(1)気候変動への意識の高まり(2)教育レベルの高さ(3)政府への信頼感(4)透明性の高さ(5)自治体の任意性(6)35年の無事故運転(7)トップレベルの稼働率(8)政治的リーダーシップ(9)2001年の放射性廃棄物最終処分原則決定(10)廃棄物の国内外への持ち込み持ち出し禁止――が理由として挙げられると指摘した。


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