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国際科学財団 「日本国際賞」受賞記者会見国際科学技術財団は20日、2009年(第25回)の「日本国際賞」受賞者デニス・メドウス博士(=写真左側)とデビット・クール博士を迎えて記者会見を行った。 メドウス博士は、「自然と共生する持続可能な技術社会分野」で受賞した。1972年より地球の物理的容量をふまえたゼロ成長論を展開する「成長の限界」プロジェクト・リーダーを務め、検証を続けながらモデル分析による持続可能な社会への道を提言してきた。 クール博士は、「医学・工学の融合における疾患への技術の展開」で受賞した。1950年代後半より、放射性同位元素の体内分布を断層撮影する開発実験を行い、60年代後半には単光子放出断層撮影装置(SPECT)を開発してヒトの体の断層写真を得ることに成功し、核医学断層画像の開発に貢献した。 会見で、メドウス博士は「次の30年には過去にも増して急激な変化が起こるだろう。変化をはばむことはできないが、いかに重要だと思う方向へ導いていくかが大切だ。その方向については各々が見出していくしかない」と述べ、クール博士は、「脳科学分野では、トレーシングにより障害や病気のしくみの理解がより進むだろう。癌研究の分野では、PETスキャンの活用で個々の腫瘍の特性をより詳細に把握でき、治療の方向性決定に役立つだろう」と述べた。 |
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