Copyright (C) JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. (JAIF)
ここに掲載されている記事や写真などの無断転載はご遠慮ください。
GE日立 スペイン社と協力 ABWR/ESBWR 機器製造能力を拡大GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)社は14日、新型原子炉の圧力容器製造能力を拡大するため、スペインの大型機器製造業者であるエキポス・ニュークレアス(ENSA)社と戦略的な合意に達したと発表した。 ENSA社は産業用施設のほかに、原子炉系統設備など大型原子力機器の製造を専門としており、スペイン北部のマリアーノに大型製造施設を保有。GEHとしては今後、世界の原子力市場で予想される新規原子力発電所の建設需要に備えて、ABWRとESBWR(高経済性・単純化沸騰水型炉)の圧力容器などの製造能力を拡大し、供給チェーンを万全に整えるためにENSA社と契約を結んだとしている。 GEHのD.ロデリック原子力プロジェクト担当上席副社長は、「この戦略的合意によって、当社の既存のサプライ・チェーンはさらに強化されることになる」と評価。すでに今年2月、ESBWR1基分の圧力容器製造に必要な最初の6個の鍛造品が日本製鋼所からENSAに供給されたことを明らかにした。ENSA社は2012年半ばまでに圧力容器の製造を完了する予定になっている。 GEH社によると、ENSA社側でもすでに、ABWRとESBWR両方の圧力容器製造に必要な自社施設と設備を特定済み。これらの大型機器製造に備えて、クレーンの仕様を900トンから1300トンに、また、造影テスト能力を800万ボルトから900万ボルトに改造中だとしている。 なお、GEH社はABWRで取得済みの米設計認証を2012年以降さらに15年間、更新することを検討していることを明らかにした。 |
お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |