東芝がロ企業と濃縮協力覚書 世界での事業展開を視野に

東芝は12日、ロシアの民生用原子力事業を統括するアトムエネルゴプロム社の子会社であるウラン濃縮役務などを提供するテクスナブエクスポート社と、原子燃料分野における協力協議に関する覚書を締結した、と発表した。

濃縮ウラン製品事業に関する事業化構想をより具体的に検討するもので、今後、日本市場だけでなく、米国を含む世界中での燃料供給事業の展開を視野に入れている。

ただ、日露原子力協力協定が発効したとしても、ウラン濃縮技術は核拡散にもつながりかねない機微な技術であり、東芝としては、「技術情報の交換を行う場合においても、国際的な取り決めや、関係国の法令を遵守した上で実施する」との方針を明確にしている。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで