原発廃材の利用製品 ベンチを経産省本館に展示

運転を終了した日本原子力発電東海発電所の廃材を再利用したベンチ・テーブルの展示が東京・霞ヶ関の経済産業省本館ロビーで行われている。クリアランス制度による確認がなされた金属を用いたもので、来庁者が休憩・打ち合わせにも利用できる。

同発電所の廃止措置に伴い、原電は06年、クリアランス制度の初の適用として、約2000トンの金属くずの放射能濃度の測定・評価方法についての認可申請を国に行った。そのうちで、これまでに、燃料取替機、原子炉建屋から発生した炭素鋼計約400トンのクリアランス確認が行われており、既に同社以外も含む原子力関連事業者の施設で、ベンチ、ブロックなどとして生まれ替わっている。

今回、経産省内に展示されているのは、背なしタイプのベンチと応接テーブルで、脚の金属部分に廃材が利用されており、クリアランス制度の適用による地球環境負荷の低減と資源の有効利用を来庁者らに啓発することをねらう。庁舎内の展示は今月29日まで。以降は原電本店内に設置・利用される。


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