仏アレバ社 遠心分離工場のカスケード始動

仏アレバ社は18日、仏国南部のトリカスタン・サイトで建設中だったジョルジュ・ベスU遠心分離法ウラン濃縮工場で、同国のF.フィヨン首相および同社のA.ローベルジョンCEO同席の下、最初の遠心分離機カスケードの始動式を執り行った。

約3年前に着工した同工場では、今年中にも濃縮ウランの生産が開始される運びとなったもの。2016年までに年間の濃縮容量は2ユニット合計で7500トンSWUに達する計画だ。すでに世界の濃縮市場で約25%のシェアを占めるアレバ社では同工場の稼働により、濃縮市場での地位をさらに強化していきたいとしている。

同社によると、ジョルジュ・ベスUで採用した遠心分離法は、これまで仏国内で活用してきたガス拡散法と比べて所要電力が50分の1ですむ。総工費は30億ユーロで、現在同国で進められている産業プロジェクトとしては最大級のもの。立地サイトは近隣地域はもちろん、仏国全体においても有数の雇用元となっており、2016年までの10年間に2ユニットの建設に関わる労働者数は1500名に達する見通しだとしている。


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