オルキルオト3 配管溶接部に小規模のトラブル

仏アレバ社は13日、フィンランド放射線原子力安全庁(STUK)がオルキルオト原子力発電所3号機(OL3)の主冷却配管溶接部に不備が見つかったと発表した後、誤った情報がメディアに流れたとして、「溶接作業は通常通り進められている」との見解を公表した。

オルキルオト3号機(160万kW)は世界で初のEPR(欧州加圧水型炉)としてフィンランドで建設中だが、アレバ社によれば問題となっている配管の溶接およびその品質管理は現在、アレバ社の子会社が仏国内で実施している。同社は「溶接部の不備は配管表面部のわずかなものであり、配管そのものの強度および安全性能には何の影響もない」と強調。同社は現在、STUKが要請する情報を提供中で、配管が品質と安全性に関わる要求項目を満たしていることの証明など、問題が解決し次第、同配管をフィンランドに向けて輸送する予定だとしている。

なお、同発電所を操業するティオリスーデン・ボイマ社(TVO)も同日、「溶接ラインの欠陥は容易に修復が可能で、すでに配管の一つは修復済み。3号機の建設スケジュールに影響はない」との見解を発表している。


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