中部電力 ロシアから濃縮ウラン 10年の長期契約

ロシアの国営ウラン製品販売会社テクスナブエクスポート(TENEX)社は5月26日、中部電力と濃縮ウランの供給契約を、モスクワのTENEX本社で締結した、と発表した。これは今月初旬の日露原子力協定締結後に交わされた最初の契約であり、中部電力は2020年代初頭までの約10年間、同社から濃縮ウランの一定量の供給を受けることになる。

TENEX社は、ロシアの民需原子力分野を統合するアトムエネルゴプロム社が100%管理する会社。ロシアは濃縮ウランの世界的供給に力を入れており、同国からの長期契約に基づく濃縮ウランの確保は、日本の電力会社にとっても、輸入国の多様化や安定供給に寄与し、このような協力関係が今後も拡大していくことに、関係者は期待を寄せている。

日本市場における濃縮ウランのロシア産のシェアは現在、15%程度と言われているが、TENEX社では今後さらに2020年までに25〜30%まで増加させたいとしている。


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