カザフスタン 国営原子力企業のトップが交代

カザフスタンの国営原子力企業であるカザトムプロム社は5月25日、複数の閣僚級ポスト経験者であるV.シュコルニク元原子力庁長官を21日付けで同社取締役会会長・社長に決定したと発表した。

カザフスタンの地元紙などによると、国内のウラン資源開発案件で日本の電力会社や商社、およびロシア、中国、カナダ、インドなどとの交渉責任者だったM.ジャキシェフ前社長は、検事総長命令により、5月21日付けで同社から解任、25日には横領容疑で治安当局に逮捕されたと伝えている。

カザフのウラン埋蔵量はオーストラリアに次いで世界第2位(全世界の約5分の1)と言われている。カザフのウラン資源開発で日本はこれまでに、丸紅、東芝、および東京、中部、東北の各電力がハラサン1、2鉱区計画で、また、住友商事と関西電力がウェスト・ムィンクドュック鉱山計画で参加合意。これらに対する今後の影響を懸念する向きもある。


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