柏崎刈羽7、定格熱出力一定運転 プラント機能試験、最終局面へ 国の設備健全性中間報告も 出力50%までの結果「妥当」

東京電力の柏崎刈羽7号機は5日、発電機出力100%に到達、翌日には定格熱出力一定運転となった。今後は、定格出力でプラントを安定させ、点検・試験を実施し、プラント全体の健全性を確認、今月下旬にも、最終の健全性評価を完了する見通し。

先月8日にプラント全体の機能試験に入った7号機は、19日に発電を開始し、発電機出力を25%、50%、75%と段階的に上昇させ、点検・試験、評価を実施してきた。今月5日、発電機出力が定格の100%に達し、プラントの健全性を確認、翌6日未明に、定格熱出力一定運転となった。

今後は、原子炉隔離時冷却系機能試験、気体廃棄物処理系機能試験、蒸気タービン性能試験の3種類の試験を実施し、系統機能の健全性を確認する。

原子力安全・保安院は8日までに、東京電力による柏崎刈羽7号機の定格熱出力100%段階での運転状態に対し、原子炉起動に係わる一連の運転操作が適切に行われ、運転パラメータに問題がないことを確認し、プラント全体の機能試験が適切に実施されていると評価した。保安院は、現地保安検査官事務所から検査官を派遣し、中央制御室に24時間体制で常駐させていたが、定格熱出力での安定的運転の評価を受け、8日21時、中央制御室での24時間立会いを終了した。

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保安院は5日、保安規定による安全上の要求事項、原子炉の蒸気等による確認される約100機器の技術基準の適合性、不適合事象に対する措置などを確認した上、柏崎刈羽7号機の原子炉起動から発電機出力50%までの試験結果は「妥当」との中間報告をとりまとめ、9日には、原子力安全委員会の専門家会合に報告した。


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