首都圏ねらい観光PR「この夏は、新潟へ」 東京電力も協力

本格的な行楽シーズンを前に、首都圏を対象とした新潟観光PRの動きが活発化しているようだ。この数年間のうちに大地震に二度見舞われ、観光産業も大打撃を受けた新潟県だが、今年は、「新潟県大観光交流年」と銘打ち、「トキめき新潟国体」開催、県ゆかりのNHK大河ドラマ「天地人」放映といった機会をとらえ、観光集客に一層、力を入れている。

東京電力のPR施設「テプコ浅草館」では今月28日まで、「天地人のふるさと新潟 電気のふるさと新潟」観光展を開催している。ここでは、県が誇る観光名所、名産品の数々をパネル等で紹介、物販はないが、県内各地域ごとのパンフレットが数多く展示・配布されており、エリアを絞ってじっくり旅して回るにはうってつけだ。染井孝館長によると、04年の中越地震以来、浅草館での新潟県観光PRは地元県人会の協力によるところが大きいという。この展示会では、柏崎刈羽原子力発電所の復旧状況については、あまり前面に出していないが、会場入り口には、柏崎地域の見所・イベント総合ガイドを山積みし、「元気になった柏崎」を強くアピールしている。

一方、表参道にある新潟観光アンテナショップ「ネスパス」では、6〜7月の土日祝日、1階のイベントスペースに観光情報コーナーを設置し、新潟の観光案内・旅行相談に応じている。「ネスパス」旅行デスク開設に関して、泉田裕彦県知事は4日、県庁での記者会見で、「常設化も視野に入れたい」と述べるなど、先行きの観光集客に期待を燃やしている。

この夏は、美しい日本海が待つ新潟へ出かけてみてはいかがだろうか。

「テプコ浅草館」(電話03―5827―3800)は10〜18時開館、月曜休館、「ネスパス」(電話03―5771―7711)観光情報コーナーは13〜18時開設。


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