英デコミ機構 セラフィールド用地の売却開始

英国の原子力デコミッショニング機構(NDA)は8日、カンブリア州のセラフィールド原子力サイトに隣接した未使用地を新規原子炉建設用地として売却する手続きを開始した。

これはエネルギー・気候変動省(DECC)が進めている戦略的サイト評価(SSA)の一環で英国民の税金を有効に利用するという観点から実施しているもの。原子炉建設用地としてSSAに登録したサイトのうち、NDAは今年4月に3つの原子力発電所の隣接用地について競売を実施し、ウィルファ、オールドベリーの2サイトをドイツのRWEエヌ・パワー社とE・ON英国社の企業連合が、ブラッドウェルのサイトをEDFエナジー社が落札した。NDAはこれらの売却で合計3億8700万ポンドの収益を得ている。

今回、約250ヘクタールのセラフィールド用地の競売にあたり、NDAでは第1段階として、入札希望者に対して関心表明書および署名入りの秘密保持契約書を提出するよう呼びかけている。入札参加者には売却予定地を視察し、資産価値を精査する機会が与えられる。


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