カザフの鉱山権益を加社に売却 ロシア

ロシアの国営ウラン資源開発企業であるARMZウラニウム・ホールディング社は15日、同社がカザフスタンで保有するカラタウ鉱山の権益50%を、カナダのウラニウム・ワン(U1)社にU1社の普通株1億1700万株の発行と現金9000万ドルと引き換えに売り渡すことになったと発表した。

これにより、ARMZ社はU1社株の16.6%を取得することになった。また、オプションとして、2010年〜12年まで3年間のカラタウ鉱山の決算状況によっては、現金支払いが6000万ドルを上限に上乗せされ、U1社株の19.95%までがARMZ社の保有となる可能性もある。

同鉱山の残り50%は、カザフスタンの国営原子力企業であるカザトムプロム社が保有。2008年の生産量はU・170万ポンドで、今年は360万ポンドに達すると見込まれている。

バンクーバーに本社を置くU1社は、カザフではカラタウ鉱山のほかに、キジルクム鉱山プロジェクト権益の3割、およびベトパク・ダラJVの7割を保有。日本の東京電力、東芝、国際協力銀行も「ジャパン・ウラニウム・マネジメント社(JUMI)を通じてU1社に資本参加しており、今回の権益売買により、出資比率は16.6%となる予定だ。


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