英国 ヨルダンの原子力計画に協力

英国政府は6月22日、原子力発電の導入を計画しているヨルダンを支援するため、同国との原子力平和利用協力協定に調印した。

調印は、ヨルダンのアブドラ国王の訪英を機に、英国のD.ミリバンド外相とヨルダンのN.ジュデ外相がロンドンで行った。ミリバンド外相は「世界を低炭素経済に向けて動かすにはエネルギー供給要素の重要な一部分として原子力が必要だ」と述べ、その意義を強調。一方、開発に当たっては安全かつ保証された方法が不可欠だとし、英国はヨルダンがそのような方法で開発するのを喜んで支援したいとの見解を表明した。

同相はまた、ヨルダンが国際原子力機関(IAEA)保障措置協定の追加議定書に同意したことや核物質防護条約に加盟したことを賞賛。原子力の導入を検討しているその他の国々にとっても、透明性に十分配慮した開発計画の推進モデルになるとの見方を示した。

天然資源に乏しいヨルダンは2040年までに国内の電力需要の3割までを原子力で賄いたい計画で、2015〜17年までには発電と海水淡水化に利用できる原子炉1基の完成を目指している。すでに、フランス、中国、韓国、およびカナダとは二国間の原子力協力協定を調印済みだ。


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