米アメレンUE社 新設計画で COL審査の停止を申請

米国でキャラウェイ2号機の建設計画を進めていたアメレンUE社が、6月23日付けで同機の建設・運転一括認可(COL)審査を停止するよう米原子力規制委員会(NRC)に申し入れていたことが明らかになった。

ミズーリ州を本拠地とする同社は昨年7月、キャラウェイ発電所の既存原子炉に隣接して、アレバ社製160万kW級USEPRを1基建設することを想定したCOLをNRCに申請した。しかし、その後の地元ミズーリ州議会審議の中で、約60億ドルと試算した建設費の建設中利子を顧客から回収できる見込みがなくなったため、同社は今年4月、建設計画の一時保留をNRCに連絡。NRCによるCOL審査活動の継続は希望する一方で、同サイトでの新規原子炉建設が可能となるようなオプションの検討を社内で続けていた。

今回、NRCに宛てた書簡の中で同社のA.ヘフリン上級副社長は、「同2号機のCOL審査を中断することが当社にとって最良の利益になると判断した」と説明。COL審査に関わるNRCのすべての活動を停止するよう申し入れている。


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