エジプトとアルメニア 新設計画でコンサル企業と契約

豪州に本社を置く国際的なエンジニアリング・コンサルティング企業のウォーリーパーソンズ社は6月19日、エジプトとアルメニア両国の新規原子力発電所建設計画でエンジニアリング・コンサルティング業務を受注したと発表した。

同社がエジプト原子力庁(NPPA)から請け負ったのは、同国初の商業炉となる120万kW原子炉の導入支援コンサルティング・サービス。サイトと原子炉技術の選定調査から原子炉の設計、建設管理、起動に至るまで8年間のプロジェクトでNPPAを支援することにより、ウォーリー社は約1億6000万ドルを受け取ることになる。

エジプトは20年以上前から、エルダバ原子力発電所(PWR、93.6kW×2基)の建設計画を掲げており、昨年12月には国際入札によりサイトと原子炉技術の選定や人材育成などを支援する技術サービス契約を米ベクテル社と締結していた。エジプト政府は今回、同契約業務をベクテル社からウォーリー社に移管したと伝えられている。

アルメニアとの契約は、同国のエネルギー・天然資源省から受けたもの。4段階に渡る同国の新規原子力発電所建設計画へのコンサルティング業務で、今年から始まる最初の2段階では同プロジェクトの実行可能性調査(FS)と投資業者の入札手続の管理・評価を1年間で実施する。

第3、第4段階では、エンジニアリング・資材調達・建設(EPC)契約業者の入札・選定業務を実施・管理し、原子炉の設計、建設、および起動に関するコンサルティング・サービスをエネルギー省に提供することになる。

報酬は第1、第2段階分が50万ドル。残りの2段階分については、FSと投資業者の選定を成功裏に完了することを条件に、4億3000万ドル以上ということになっている。


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