G8 排出量半減の目標再確認 原子力発電の促進も

G8ラクイラ・サミット(イタリア)が8〜10日に開催され、「G8首脳宣言」では、温室効果ガスを2050年までに世界全体の50%削減する目標を全ての国が共有することを表明した。また、先進国全体では、1990年または、より最近の複数の年と比して、50年までに80%またはそれ以上削減するという目標も明記された。

原子力発電については、原子力安全、核セキュリティー、核不拡散の3Sを根本的な前提として、「費用効果分析、研究、インフラおよび人材開発、プラント建設、運転、廃炉および廃棄物管理を含むあらゆるレベルでの国際的な協働を促進する」としている。IAEAの役割も強調した上、「我々は原子力エネルギーの民生利用に関心を持つすべての国々に対し、建設的な国際協力に関与するよう呼びかける」としている。

また、成果文書の1つとして「不拡散に関するラクイラ声明」が取りまとめられ、イランや北朝鮮の核開発問題などの脅威を指摘したほか、原子力の平和利用と核燃料サイクルにも言及。新興国での原子力教育、訓練分野などへの組織的な取組みを歓迎した。


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